無口な彼の妬かせ方





うっすらと目をあけてみれば、



視界が翔のドアップでいっぱいになって。




「……っ………」




再び触れ合うそれに、私はゆっくりと目を閉じた。



自然と絡まった手は、木に押さえつけられるようにされていて。



抵抗なんてしようとは思わないけれど、出来ない状態だ。




「…っ…んん……」




一向に止まる様子のないそれに、私は酸素不足で眉根を寄せた。



ヤバイ……



息が苦しい…。



酸素を取り入れようとすれば、



何度も降り注ぐキスによって、それは出来なくなる。




「っ、」




その苦しさに、私は手の力を強めていた。



キュッ、と絡まる指先に力が加わると、




「………ワリ」




それに気づいたのか、翔はすんなりと離れていく。



あっ……



終わっちゃった……。



なんて残念がる自分もいるけれど、今は酸素を取り入れるのに必死だ。