無口な彼の妬かせ方





その言葉を告げられたのと共に、



気づけば目の前に翔の顔があって。




「んっ………」




チュッ、と。



翔の唇と私の唇が軽く触れたんだ。



すんなりと離れていった翔の顔は少し赤くて、



私も今、そんな状態な筈。



い、ま……キス、した?



状況についていけなくて、



脳内がぐるぐるする。



何気に理解は出来ていたりはしたけれど、



初めての体験に、



初めての感覚。



身体中がピリッと刺激されて、



突然なことに驚いていたんだ。




「しょ…う……」


「まだ、喋んな」




そしてまた、徐々に翔の顔が近づいてきて。



チュッと軽くキス。



トン、と。



背中が大きな木に触れた時、私の顔横には翔の腕があって。




「ちょっ……、…っ…ん…」




何度も何度も、



軽いキスが繰り返される。



離れては、また触れて。



その繰り返しだった。