無口な彼の妬かせ方





「はぁー……」




ヒューッと冷たい風が吹く山の上。



パーカー羽織ってきて良かった……



息抜きに私はコテージから出て、少し山を登った。



ほんのちょっとしか登ってないから、すぐそこに昼に遊んだ川がある。



昼と同じで川の流れは緩やかで、サァーッと流れる音。



落ち着くなー……



木にもたれ掛かり、ゆっくりと夜空を見上げた。



滅多に見れない大量の星の量に驚きつつ、



うっとりと見とれる。



私の星座あるかなー。



なんて、探してみたり。



ふと私達が泊まっているコテージが目に入ると、



うっすらと人が見えた。



誰……?



目を細めてじっくりと見てみれば、




「………翔?」




パーカーのチャックをジーッとあげる翔の姿。




「翔っ」




なんで翔まで外に出ているのかは、分からないけど。



私はそう名前を呼んだ。