「じゃあな、翔」
「おー」
そして、やっとの事で午後の授業が終わり、放課後。
俺に手を軽く振る蓮に、手をヒラリと上げた。
俺も、さあ帰ろうってカバンを肩に掛けた時に。
「翔ちゃーん!!」
「っ!?」
また、唯が現れた。
ニコニコと笑って元気よく手をブンブンと振っている。
「なに?どうした」
珍しいな……
放課後にも来るなんて。
疑問に思いながらも、唯のいる所へと向かう。
だんだん距離が縮まるにつれて、
「久々に一緒に帰ろーよ!」
ガシッ!と。
俺に抱きついてきた。
「っ……!お、い!」
あまりこういう事に慣れてない俺は、すごく動揺する。
しかも、女からされるのは全然慣れない。
「離れろ!」
腰に回された腕を掴んで、グイッと引き離す。
簡単に離れたそれに、ホッと一安心した。
「翔ちゃん照れてるー!」
照れてねーよ。
目を細めて溜め息を吐き出す。
可愛いー!なんて笑顔で言う唯は、次に俺の手をキュッと握った。



