無口な彼の妬かせ方





「もしかして、浮気?うわーサイテー」


「ちげーよ」




ニヤニヤと笑いながら言う蓮に、俺は否定した。




「へー?じゃあ、このカワイ子ちゃんは?」




右手の人差し指を唯に向けて、チョイチョイと指差している。




「ただの幼馴染だけど?」




雰囲気で分かるだろ、普通。



チラッと蓮に目線戻して言った。




「えっ……」




でも。



俺のその言葉にまず反応したのは唯で。




「ただの……幼馴染?」




また、表情が曇った。




「幼馴染だろ?俺ら」


「そ…だけど……」




ガクン、と。



力が抜けたように顔を俯かせる唯。



それに対して「はっ?」と声を発せば、



ポンッと肩に手を置かれた。




「もっと女の気持ち理解してやれよ~」


「………何笑ってんだよ」




ニヤニヤと笑いやがって……



女の気持ち?



そんなの、理解してる。




「なあ、幼馴染ちゃん?」




すると、蓮は唯を呼びかけた。



パッと顔を上げた唯に、蓮は近づいていく。