無口な彼の妬かせ方





「あーうん。凄いな」




一日で三人は凄い凄い。



俺はゆっくりと手を唯の頭に近づけて、



ポンポンッ、と。



頭を軽く叩いて撫でてあげた。




「それ…だけ…?」


「はっ?」




だけど、未だに唯の表情は変わらない。



逆に、だんだんと表情が曇っていってる。




「それだけ…なの?翔ちゃんは…私のこと、好きなんだよね?」


「ああ。好きだよ」




幼馴染だしな。



べつに、嫌いではない。



すると、唯の表情がパアッと明るくなった気がした。



と。その時。




「あれー?翔、そんなこと言っちゃっていいのー?」


「っ!!」




背後から聞こえたその声に、一瞬ビクッと肩が跳ねた。



聞き覚えのあるその声に俺は、




「蓮」




と、振り向き際に名前を呼ぶ。