酔っているのだから、 どこまでが本気なのか分からないけれど 「誰にも渡したくない」 頬を優しく撫でる手。 「ずっとそばにいて」 再び縮まった距離。 「好きなんだ」 とても優しく、そして甘く。 ──────再びキスが落ちた。 噛み付くようなキスではなく 呼吸が出来ないほどの乱暴なキスでもなく。 今までされてきたキスでもなくて。 誓いのキス、とでもいうような そんな優しいキスだった。