愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




 正義のヒーロー気取りだった幼い頃。
 だけど、それも中学での出来事で終わりを迎える。


「中学時代に、ひたすら黙ってイジメに耐えているクラスメイトがいて。私はその子が何故黙っているのか理解ができなかったの。『耐えていればいつか終わる』っていうその考えが」



 下駄箱で、片っぽがなくなった上履きを片手に寂しげに笑う、その表情が。



「我慢が出来ずに、次の日に彼女をいじめているクラスメイトに詰め寄ったのよ。『もうくだらない事はやめなよ』って。そしたらイジメは収まるどころか酷くなってしまったの」
「……酷く?」
「彼女は耐えることをやめて学校に来なくなった」



 私はずっと考えてた。
 なんで、みんなは物事の良い悪いが分からないんだろうって。