愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




「なっ……なんでここにいるの!」
「前、春香が何かあったらここにって名刺くれたから」
「何かあったの?」
「うん」



ユキは立ち上がり、私を見下ろす。



「僕、春香のこと怒らせてばっかりだ」
「……今朝は私が悪かったわ」
「でも、お揃いのものがあるのを見つけて、春香も恋愛をしてきたんだなって……それで、知りたいと思った」
「知りたい?」
「春香は一人でも生きていけるっ言ってた。でも、それなのに一緒にいたいと思える恋人が居たってことでしょ?」



 この子は、出会った時に私が吐いた、強がりな一言を信じているんだ。


 一人でも生きていける。


 この一言は、そう思わないと、口に出さないと……心が潰れてしまいそうだったから。