愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




 頭を撫でくりまわしたい衝動に駆られたけど我慢をしてお会計を済ませ、お店を出る。
 大きな買い物袋を持ってしばらく歩き、そして後悔した。



「ほらね、買いすぎだって言ったよ僕」
「ごめんユキ」
「いいよ春香、それも僕が持つから」
「へ、平気よ!」



 ユキがいるのをいいことに、調子に乗って牛乳やらキャベツやらお米やら、とにかく買いすぎた。
 ユキはただでさえお米や重い袋を持っているのに、私が持っている袋まで渡せない。頑なに断る私に、ユキは不服そうだ。



「春香、いいから。僕このために来てるし」
「あっ」
「素直に甘えて」



 突然ユキが顔を近づけてきて、驚きのけぞったタイミングで二つのうち一つの袋を奪われる。
 ユキはスタスタと先に歩き出してしまった。