愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜





「……あれ、ユキ学校は?!」



 そういえば、ユキは17歳。
 家出中とはいえ学校はどうなっているのか。親のことはデリケートな問題だろうから、あまり首を突っ込んで聞かなかったけど。


 するとユキは、お茶を飲みながらあっけらかんと答える。



「学校は休学してる」
「あっ……そうなの」
「春香は気にしなくていいよ。それよりちゃんと僕の役割考えておいて」



 休学中なのか、サボりとかではなくちゃんと手続きしてあるなら安心……なのかな?


 それにしても、今まで一人暮らしをしてきて、家事を手伝ってほしいと思ったことがない。
 それに、ユキは不器用だから……何かを頼むと言っても。