ユキを家に迎えて一週間が経った。
「ただいまー……ってやっぱり!」
「おかえり、春香」
「なにこれユキ、今日は何をしようとしたの!」
「卵焼き」
「卵2パック使って?」
「うん。やっとキレイにできるようになったけど、味付けるの忘れてた」
「あーもう、こんなにキッチンぼろぼろにして……」
「ごめんなさい。……春香、僕お腹すいた。ご飯にしよう」
キッチンに立つユキ。そして流しの三角コーナーには大量の卵の殻。
卵焼き用のフライパンにはキレイな形の卵焼きが乗っているが、そこに辿り着くまでがいかに大変だったか、皿の上の焦げた卵焼きたちが物語っていた。



