愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜





 定時に仕事を終え、挨拶もそこそこにデスクから立ち上がり、すぐさまロッカールームに移動して着替えを急ぐ。



「早く帰らなきゃ……!」
「春香、今日あたり飲みにいかない?」
「ごめん! 今日は……っていうかしばらく無理かも」
「そうなの? 何かあった?」
「……ぺ、ペット飼って」
「ほんとに? 犬? 猫? 見たい~」
「……猫、かなぁ~? とりあえず待ってるから、おつかれさま!」
「今度見せてね~!」


 後から来たさくらの質問に動揺しながらも、なんとか着替えを済ませ、会社を後にした。


 駅までの通りを、速足で進む。時刻は18時半。



「(今日は何も起きてませんように)」



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