「ユキ!あなたなにその髪の毛!」
「え、なに?」
「ちゃんと拭けてないでしょ、しかも乾かしもしないで~!」
「……だってドライヤーの場所知らない」
「聞けばいいのに。っていうか、屈みなさい! あなた大きいんだから!」
「ふふ、あははっ……」
晩御飯を作り終えたタイミングで、ユキがお風呂を終え脱衣所から出てきた。
しかし、これでもかというくらい髪の毛が濡れている。
毛先からはボタボタと水滴が肩に……。
思わずユキの肩に掛かったタオルをひったくり、背伸びをしてそのびしょびしょの頭を拭く。
されるがままのユキに文句を言うと、何故か機嫌が良さそうに笑っている。
「風邪引くからこっち」
その手を引き、ソファーに座らせる。ドライヤーのコンセントを入れ、そのままユキの頭を乾かすことにした。



