愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




 味噌汁はインスタントだな……。簡単にトマトを切ってサラダにして……。
 黙々と準備をしていると、話しかけられる。



「春香って華奢だよね。食が細いの?」
「えっ……いや、そういうわけじゃ」



 ユキの問いにギクリと肩が上がる。
 元彼に振られたショックで食べ物が喉を通らなくて、激やせしてそのままなんて、とてもじゃないけど年下のユキになんて恥ずかしくて言えない。


 なんと言おうか迷っていると、お風呂の給湯完了の音楽が鳴った。



「ほらユキ、お風呂溜まったから入っておいで。ご飯作っておくから」
「……わかった、ありがとう」
「タオルは洗面台の横の引き出しね」



 ユキが脱衣所に入っていくのを見送り、一息つく。