「ほら、ユキもコート脱いで。お風呂溜まるまで時間があるから、何か飲む?」
「……甘いのがいい」
「ココアは?」
「うん、それがいいな」
ソファーに座り、ニコリと笑ったユキに安心し、キッチンに立つ。
お腹も空いたな……。私だけなら適当にうどんでも茹でてたべちゃうんだけど。
やかんでお湯を沸かしながら、ユキの方へ振り返る。
「お腹減ってるわよね?今からユキがお風呂出るまでに出来るのは、チャーハンか……あ、唐揚げの素がある」
「唐揚げ!」
「えっ、なに。唐揚げ好きなの?」
「うん、だいすき。春香作れるの?」
「だって素で作るし……」
「やった」
大人っぽいのに、こういうときは子供みたいな雰囲気になるんだ。
頰を緩めるユキにココアを手渡し、冷蔵庫にある鳥もも肉を取り出す。



