「お金なんていらない。言ったでしょ?僕は野良猫だって」 「……ちょ、ユキ、苦しい……」 「拾って、春香」 背中をドンドンと叩けば、少し身体を離され、ジッとキレイな瞳で見つめられる。 抱きしめられているせいか、雪が降っているのに暑くてたまらない。ユキは、甘ったるく柔らかな声で囁いた。 「僕のこと、連れて帰って?」 ***