「……でも、どうしよう」
「え?」
「僕、さっきの店で寝床を探してそのまま一晩過ごすはずだったのに……春香が連れ出すから」
「……何が言いたいのよ」
「今日の寝床、まだないんだよね」
ベンチに腰掛け、寒そうにフードを被るユキ。
こんな雪の中の、この子はまだ寝床を探すのか。放っておけば、きっとまた危ないところに行ったりするのかな……?
そして、知らない誰かと……。
想像した瞬間、胸がチクリと痛む。私は自然と口を開いていた。
「……うちにくる?」
この言葉を聞いたユキが、信じられないという顔でこちらを見た。
でも、いい考えだと思う。ユキが家に帰れるよう手助けをしながら、寝床も与えてあげられる。



