さくらは同期で、唯一の素でいられる友達。 私が無理をしてようと、私が打ち明けるまでは深く詮索しないでいてくれる。 「でも、本当の本当に、なにもなくてよかった」 だから今回のことも、私の気持ちが落ち着いてから話そう。 あの日のユキの表情、声が、まだ頭にこびりついて離れないうちは、まだ話す気にはなれない。 ***