「会えてよかったよ、春香。……安心して明日からは、いつもの生活に戻ってね」 次の日の朝、目を覚ますとベッドサイドには、一万円と『ありがとう』と書かれたメモが。 部屋はシンと静まり返り、私一人分の物音しかしない。 「……ユキ?」 隣にいたはずのユキは、まるで最初からそこに居なかったかのように姿を消していた。 ***