愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




「会えてよかったよ、春香。……安心して明日からは、いつもの生活に戻ってね」



 次の日の朝、目を覚ますとベッドサイドには、一万円と『ありがとう』と書かれたメモが。
 部屋はシンと静まり返り、私一人分の物音しかしない。



「……ユキ?」



 隣にいたはずのユキは、まるで最初からそこに居なかったかのように姿を消していた。



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