愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜





 笑えてしまうほど動揺を隠し切れていない声色だったと思う。
 ちゃんと言えた、私はユキの気持ちを拒絶した。


 なのに、私の肩を掴むユキの手の力は強いままだ。



「────違うでしょ、春香」



 静かで、酷く真っ直ぐな声が俯いた私の頭上で響いた。
 弾かれるように顔を上げると、ユキは私の言葉なんてものともせず、こちらを見つめている。



「春香の、『大人』としての意見なんて聞き飽きた。僕が聞きたいのはそういうことじゃない」
「な、に言って」
「世間体とか、年齢差とか……全部全部分かってる」
「……」
「……春香が、僕の気持ちを受け入れないことも、最初から分かってた」



 ────分かっていたって?……じゃあ何? それでも……。



 困惑し、目を大きく見開く私に、ユキは続ける。