「第一、私とユキは年齢も離れてるし、親御さんの許可があるからこうやって一緒に住めているけど……本当なら周りからよくは思われない。私が『大人』で……ユキが『子供』だから」
ユキの顔が見られない。
残酷なことを言って、傷付けたいわけじゃないのに。自分の吐く言葉が、毒のように喉元から全身を巡っていく。
ユキには未来がある。
今まで悲しい思いをしてきた分、幸せになれる未来なんていくらでもあるはずだ。
ユキのために、正しい未来へ導いてあげなければいけない。そう決意したじゃない。
だから、自分のことなんてどうでもいい。……苦しくても、言え。
────いつものように、正義感を一番に。ユキのために言え、言わなきゃ。
「……っ……私は、ユキには応えられない」



