愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




 ユキの気持ちに気付かないふりをしているのが、ずっとずっと辛かった。


 時折心がいうことを聞かなくなり、見え隠れしてしまう『女』としての自分が愚かで恥ずかしくてしょうがなかった。


 叶わないと理解していながら、ユキに向ける気持ちが膨れ上がっていくのを止められなくて、苦しくてたまらなかった。


 聞きたいのに、聞いてあげられない。
 聞いてしまったら『大人』として『保護者』としての答えを出さなくてはならないから。


 だから近付き過ぎた距離をおいて、これ以上私たちの関係が変わらないように一線を引いたのに。
 ……気持ちを、押し込めてきたのに。



 ────それなのに、ユキの告白に喜びを感じてしまう自分がいる。


 改めて自分の感情を理解し、涙が止まらない。
 ユキの腕の中、異常な感情の高ぶりを隠すように両手で顔を覆う。