愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




 懇願されているのに、断ることを許さないというその雰囲気に圧倒される。


 今帰ってしまったら、お互いが必死に保っていたモノが壊れてしまう、引き金になってしまう。


 ダメだ、帰ったらいけない、のに。



「春香」



 ────自然と私の足はユキに導かれるがまま、アパートに向かって進んでいた。



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