「ただいま」 思わぬ再会のせいで結局電車を逃し、その一本後に乗ることになってしまった。 やっとの思いでアパートに着き声を掛けるが、いつもは帰ってくる低音が今日はない。 「ユキ……?」 電気は点いているからいるはずなんだけど……。 自分の部屋なのにそろりと奥に足を踏み入れると、ソファーから脚がはみ出ているのが見えた。 「……眠っちゃってる」 ユキは畳み途中の洗濯物を半分残して、深い眠りに就いていた。 途中で寝ちゃったんだ……。