愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜





 ────春香。



 家で待っている、ユキの顔と声が頭を過ぎった。



「ごめん!本当にもう帰らないと!」
「……あぁ」
「じゃあ、元気でね!」



 今度こそ秀人に背を向け、構内の人混みをかき分けホームに急ぐ。


 秀人がそんな私の背を、見えなくなるまで眺めていたのは、その時の私は知る由もなかった。


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