愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




 ユキと私はずっと一緒に居られるわけではない。いつかユキのいるべき場所へ、一番いい状態で返してあげなきゃいけない。その為に私はいる。


 必死に一線を守って、自分の気持ちやあの子の気持ちから視線をそらして、あるべき自分の姿でユキの隣にいる。


 だけど、情けないけど、ユキのいなくなった後の自分が想像できない。
 きっとその時がきたら、私はユキを大人としての笑顔で送り出すんだと思う。


 ……だけど、そのあとは?



「(ちょっと前まで、一人でも平気なはずだったのに。私、いつからこんなに弱くなったんだろう)」



 ────あの子が居なくなることを、考えたくないなんて。


***