愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜





「一緒に暮らすことになった事情ってなに?」
「色々あって……それは詳しくは言えないけど、親御さんへの許可もとってる」
「そっかぁ、許可とってるなら捕まることはないね。その辺の心配しなくていいなら安心」
「とっても、いい子なのよ」
「……」
「だから大丈夫。心配掛けてごめんね」



 さくらの視線は、完全に私を心配するそれだった。
 居心地が悪くて思わず視線を逸らしたけど、さくらはそんな私を見透かすように口を開く。



「意志が強くてしっかりしてて、それが春香のいいところだって私は知ってるよ」
「……」
「だけど、その子がいつか居なくなるってことを理解していないと、春香が辛くなっちゃうからね」
「……うん。分かってる」



 やっぱり、誰から見てもその現実には簡単に辿り着くんだ。