駅までの帰り道をさくらと並んで歩く。
さくらは会社から徒歩10分の距離に住んでいるから駅に行く必要はないのに、私の話を聞きたいが為に駅まで送ると聞かなかった。
さくらは少しでも外気に触れる顔の面積を減らそうと、マフラーに顔を埋めていた。
「あの終電で寝過ごした夜から、そんな風になってたとは」
「私もこうなるとは思ってもみなかった」
「春香、今後は何があっても知らない男に誘われてホテルになんて行ったらダメだよ?本当にそれはダメ。何もなかったのは運が良かっただけなんだから!」
「……うん。分かってる」
「それにしても、未成年かぁ〜」
「……」
さくらの口から出た未成年という言葉にギクリと肩が上がる。
改めて他人からその言葉を聞くと、自分では分かっているつもりだったのに改めてその言葉の重みに気持ちが落ちる。



