「春香! 昨日の人、誰?」 朝からソワソワとしていたと思ったらやっぱりその話か。 更衣室で着替えながら、さくらが興味津々で聞いてきたのは、昨日迎えにきてしまったユキのことだ。 今朝、ユキはいつも通りに戻っていた。 いつも通りにご飯を食べて、いつも通りに笑い、いつも通り見送ってくれた。 でも、一つだけ変わったことがあるとすれば、触れてこなかったこと。 普段何気なく抱き着いてきたり、頭を撫でてきたりしていたのに、不思議なくらいそれも無かった。