愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




 なんでなんだろう。
 今、私とユキは誰よりも近くにいるのに、誰よりも遠い存在だ。
 この距離がもどかしく感じてしまっている自分の本能に嫌気がさす。


 アパートに帰ったその夜、初めてユキは私を抱きしめて眠らなかった。
 ベッドの端と端。空いた隙間はまるで心の距離のようで、少しだけ泣きそうになった。



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