恐いくらいに早鐘を打つ私の心臓、確かな熱を持っている私の頰。
そんな顔とは、私が隠していた、出さないようにしていた『女』の表情だ。
ユキは私のことが『好き』なんだ。
もう認めるしかない、知らないふりなんてできない。……でも、私は……。
「……春香」
ユキの顔がゆっくりと近付いてきて、お互いの呼吸が分かってしまうほど至近距離で目が合う。
泣きたくなるくらい女としての感情が熱く高ぶってしまっている私を、ユキはエメラルドグリーンの瞳でじいっと眺めている。
全てを見透かされてしまうんじゃないか、そう思うと怖くて仕方がないのに……。



