何故か涙が出そうになった。 ユキのことが大切なの。なんで私に守らせてくれないの? なんで私を守ろうとするの? ……お願いだから、そんなに愛おしいものを見るような目で私を見ないで。見透かそうとしないで。 「……そんな顔、されたら」 ユキの親指の指先が、私の唇を掠めた。 スローモーションのようにゆっくりと、ユキの恐ろしい程キレイな顔が近付き、傾いていく。