愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




 でも、そうも言ってられない……今日のユキの行動は……。



「大人には大人の世界があるのよ! 嫌でも無理でも、ぐっと堪えて笑っていなきゃいけない不条理な状況もある!」
「っ」
「だから、ああやって自分の感情一つで割って入ってきてはいけないの。……分かって、ユキ」



 本当は、助けてくれてありがとうと言ってあげたい。


 本当は、迎えにきてくれてありがとうと言いたい。


 本当は、連絡しなくてごめんねって言いたい。



「(でも、言えない。ごめん、ユキ)」



 ユキはしばらく黙っていた。
 だけど、視線はずっと私からは外さない。納得していないのが分かる。