「すみません。この子私の親戚なんです。さっきの光景見て、酔っ払いに絡まれてるのかと思ったみたいで……」
「……あ、あぁ。そうか」
「申し訳ないんですけど、迎えに来てくれたようなので今日はお先に失礼します」
「分かった、気をつけて帰れよ」
店長はホッとしたように私の肩を軽く叩き、小声で「あとのことは気にするな」と労ってくれた。
ユキに視線を戻すと、猫のような目を大きくし、なんともいえない表情をしている。
背中を叩くと、その場からクルッと方向転換する。私はユキの背を追うようにその場を後にした。
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