愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




 心の整理がつかなくて、最愛の人と良く似たユキを見て、感情が爆発してしまわないように。自分の心を守ることを優先してしまっていたんだ。


 親なら子を優先すべきなのは分かってる。だけど偉そうに説教できないのは、私は最愛の人を失ったことがないから。


 ユキのお母さんが、ちゃんと自分のしてきたことに後悔していたから。



「大丈夫です」
「……」
「生きているんだから、時間は掛かるかもしれないけど……やり直しはききます」
「……はい」
「ユキのこと、もらったアドレスに定期的に連絡しますから」
「ありがとうございます」
「……あと、ちゃんと話も聞かずに熱くなってすみませんでした」



 落ち着いて話してみないと分からない、そう思って来たのに、最初から冷静さを欠いたのは私だった。
 聞く前にユキのお母さんを完全な悪者にしようとしてしまった。