愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




「あの子がって……!」



 ユキは確かに世間知らずだったり突拍子もないことをするけど、誰よりも純粋で寂しがりやで優しい子だ。
 だからずっとずっと傷付いていたのに。


 昨日、この人は帰り際に自分で言っていた。
『私があの子を追い込んだ』と。
 

 自覚しているのに、なんでこんなにも普通に……!



「この先……ユキとのこと、どうするつもりなんですか? 彼と向き合う気はあるんですか?」
「……向き合う」



 冷静さを欠く私の言葉に、ユキのお母さんは間を置き、噛み砕くようにそれを繰り返す。
 この人、本当にユキと同じ血が通っているの……?


 しかし、次に私の耳に届いたのは、弱々しくとても不安げな声だった。