助手席に私を乗せた車は、人気のほとんどない運動公園で停車した。
運転している間もずっと沈黙が続いていたが、いい加減空気が重い。何か話したいことがあって私のことを誘ったんじゃないの……?
相手の出方を探っていると、ユキのお母さんは口を開く。
「改めてありがとうございます。ユキのこと、自宅に置いて頂いて」
「いえ、お気になさらず……」
「後で、あの子の分の生活費をお渡ししますので」
「そんな……私も彼に色々と助けられている部分は多いので」
「……そうですか。あの子が……」
まるで意外だと言わんばかりの口調に、思わず噛み付くように運転席に顔を向ける。



