愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




 それから僕を動かす原動力がなくなって、学校にもいかなくなり、夜も眠れなくなった。
 今までしてきたことに意味はなかったと痛感し、生きていく理由さえ思い浮かびはしなかった。


 そして家に帰らなくなり、両親は腫れ物に触るように僕を扱うようになってしまった。
 でも、これでいい、寄り添ってくれないなら必要ない。



「さむい」



 僕はなんの為に生まれてきたんだろう。
 僕に血を分けてくれたお父さんは死んでしまってもういない、お母さんには必要とされなくなり、生きていても仕方がないのかもしれないのに。




「それでもいつか、誰かが僕と寄り添ってくれるんじゃないかって、諦めきれない」




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