愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜


(ユキside)



 小学生低学年のとき、お父さんが交通事故で死んでしまった。


 車を運転していたお父さんは、信号無視をしたトラックに正面衝突され、救急車がその場に到着するよりもずっと前に息を引き取っていた。
 僕がそれを知ったのは学校に連絡があってからのことで、すぐに家に帰され病院に行き、事の重大さを知った。



「おとう、さん?」



 事故の傷が酷く、顔に布が掛かったままのお父さんを前に、僕は現実を受け入れきれず震えた声を出す。お母さんは狂ったように泣きじゃくっていた。