寂れた駅前にたった一台停まっていたタクシーに乗り込み、アパートに帰った。
帰りの静かな車内は、少し前に私が自分の心の内をユキに打ち明けたときと似ていた。
部屋に着く頃には日付が変わりそうで、急いでユキをお風呂に入れ、続けて私も入り身体を温める。
そして私がお風呂から出て髪を乾かし、脱衣所の扉を開くと、ソファーに座っていたユキが立ち上がり、真っ直ぐにこちらに歩いてくる。
「春香、ベッド行こう」
「え、待ってユキ。私ちょっと水飲みたい……」
「ダメ」
「わっ!待って、抱っこしなくていいからっ!」
ユキは話を軽く無視して、軽々私を抱き上げる。



