愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




「ユキ?ユキー」
「……」
「ごめんなさい。聞くって言ったけど、いい加減寒いから帰ってから」
「他人じゃないなら、なに?」
「へ」
「他人じゃないなら……僕は春香の何になれたの?」



 首をこてんと傾け、何かを懇願するように私を見つめる二つのキレイな瞳。


 何になれた? 他人以上ではある。最初ユキは、自分のことを野良猫だと思ってくれていいと言っていた。だけど、もう……。



「……弟、みたいな? 家族みたいなモノ。少なくとも、もう野良猫ではない」
「……そう」



 一緒に過ごすうちに、簡単には放っておけない『縁』が私とユキの間にはできている。


 私の答えにユキは少しの間を置いた後、小さく返事をした。



***