愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜





『うちにくる?』



 ────ふと過る。
 ユキのことが忘れられず、この子の手を引き走りだしたあの日。
 私がした提案で、ユキの瞳に輝きが戻ったのはきっと気のせいではない。


 私は、私の決断でこの子を拾った。確かにそうだった。
 

 ユキの『誰かと寄り添って生きていきたい』という言葉に酷く惹かれた。この子の言葉はまるで過去を引きずり続けて強がる、自分の感情の裏返しのようだったから。


 私は、間違っていない。きっと誰もがユキに家に帰った方がいいと言う。
 ……だけど、誰もが言うこと、それが必ずしもユキにとっての正解ではないとしたら?


 ユキはふせていた視線を上げ、途切れていた会話を再開する。