愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




 ユキのお母さんの反応は正しい。
 家に帰ってきたら門の前に知らない人間が座っていて、声を掛けたら未成年の息子と暮らしていると言うんだから。


 誰でもこうなるし、最悪警察を呼ばれてもおかしくはない。
 空気がさっきよりも冷たく感じるのは、私の気のせいではないはず。


 しばらく見つめ合ったままで、それはとても長い時間に感じられたけど、きっと5分にも満たない。


 そして、ユキのお母さんがやっと口を開いた。



「車、駐車場に入れてくるので少しお待ちいただけますか」
「は、はい……もちろん」



 門の前に路駐していた車に戻り、駐車場に車を入れるユキのお母さん。