キミに溺れる。〜ピンク髪の先輩と派手色な恋を〜


「サリーちゃん、アクセつけるの?」

「いえ……ほとんどつけませんけど。でも、せっかくなので」

「サリーは良い子だね。日南も見習え」

「わかったよ。買えばいいんだろ」


日南先輩はアクセサリーをつけない──わけではないみたい。現にピアスをしているし。

ただ、お金がないから一度買った物を長く使うタイプらしい。


「どうせならサリーちゃんに選んでもらおっかな」

「え、私ですか?……私、センスないですよ」

「いいよ、なんだって」


日南先輩が身につけるアクセサリーを私が決めることになるとは……責任重大すぎる!真剣に選ばないと!

ピアスや指輪、ネックレスなどなど。
キラキラ光るアクセサリーをじっくり眺める。