私はあまりアクセサリーとかつけない人間だからわからないけど。実際に自分で作れるのは、きっと貴重な体験だよね。
すごい……!
そんな私の心を探るように、日南先輩が覗き込んできた。
……距離が近い。
「……行ってみる?」
どうやら、私が行きたそうにしていると思ったみたい。
興味があったわけじゃないけど……。
「今日あおやんシフト入ってるって言ってたし。体験はできないかもだけど、雰囲気だけでも」
「……行きたい、です」
「じゃあ一緒に行こう」
うん、先輩となら行きたいかも。楽しそう。
嬉しそうに笑う日南先輩。
私まで笑顔が零れそうになった。



