「星野くん……青柳先輩と知り合いなの?」

「いや全然。ほぼ他人」

「でも、“しの”って……?」

「……俺のあだ名。名づけた奴が青柳先輩の友達で、勝手にそう呼ばれてる」


あだ名……。しの……?
あ、“ほしの”だからしのか!

サオリの“サリー”に、ほしのの“しの”。
なんとなく親近感。



「青柳先輩ってどういう人?」


当番の仕事が終わって、星野くんと教室に戻る途中。

ふと訊いてみた。


「あのさ……聞いてた?ほぼ他人だって言ったよな」

「うん。でも、私よりは知ってるかなって」

「知らない……あ、でも、アクセサリーショップでバイトしてるってのは聞いたことがある」

「アクセサリーショップ!オシャレな人はそういうところで働くんだ……!」


……なるほど。
心の青柳先輩ノートにメモっとこ。