キミに溺れる。〜ピンク髪の先輩と派手色な恋を〜


「なんで花森?」

「いや、女の扱いは女が慣れてるかなって……」


「ふっ……ふふ……、あははは!!」


笑っちゃった。


あまりにも先輩たちが可笑しくて。
笑いを耐えられなかった。


「怖い」と恐れられる──あの問題児集団が、私なんかで動揺している。

可笑しい。変なの。

普通の男の子みたい。


……ううん、普通に男の子なんだ。

私と1歳しか違わない──男子高校生。怖いってレッテルを貼っていたのは、私。


「坂下サンが……壊れた」

「あーあ、日南のせいで……」

「俺!?」

「ていうか……日南、顔赤い」

「うるせ!」


泣いて笑って、感情が忙しい。

……でも、楽しい。
日南先輩といるって、こういうことなのかな。