「俺、中学まで無口で友達がいなくて……だから、その頃の知り合いってわりとトラウマなんだよね」
彼らと別れた後、光石先輩がぽつりと囁いた。
「あーでも、最後のセリフはくそ恥ずかしい……。すげぇ嘘ついた……」
赤くなった顔を隠すように、下げていたマスクを戻す光石先輩。
コロコロと表情が変わって可愛い。
「光石先輩もモテるし、嘘ではないと思いますよ?」
光石先輩の新たな一面を知った。
いつもマスクをしているのは、アレルギー体質だから。
中学まで無口だったのは驚きだけど、元々明るい性格なんじゃないかな。
日南先輩といると、ありのままでいられる。
光石先輩は、知れば知るほど親近感がある人。
──そう心のノートに書き込んだ。



