「私は岳と組んでみたい。だから、私と組んで」
もう一度しっかり言う。
……彼は無言。
だめなのか、と思ったがその数秒後。
「……足引っ張ったら殺す」
物騒な言葉だが、小さく聞こえてきた。
足引っ張ったら殺す、ってことは……。
そういうことは、つまり……組んでくれるってこと、だよね!?
「ありがとう」
お礼を伝えて、彼に強引に被せたのは茶髪のカツラ。
いつ、誰がここにくるかわからない。
岳の白髪は目立つからすぐに被せたんだけど、無理やり被せたせいでギロリと睨まれた。
顔が少し隠れるくらい前髪が長いカツラ。
そのおかげでひと目で月城岳だと気づかれなさそう。
「行こう!」
睨まれているが私はそれを無視して、岳の腕を引っ張り歩き出す。



